続、黒い鶏

最初に見て写真を撮った(前の記事)のが19日の朝。今日の夕方同じところで見た。写真を撮る間もなく竹藪に入っていってしまった。散歩の人と話した。その人は見ていなかったが「逃げたか、捨てられたか」と言う。驚いて「捨てますか?」と聞き返したら、「捨てられます。以前、鳥インフルエンザが流行ったときにはよく捨てられて、猫やイタチに、この辺にはイタチもいますからすぐやられちゃいます」と言う。そういえば、と思い出したが、あれだけ大騒ぎした鳥インフルエンザの流行を、そういえばそんなことも、と思い出すのだから我ながら情けない。「一昨日見たばかりですから、これからやられちゃいますか」と言ったら「いや、本当にすぐです」と、この一帯では鶏は数時間も無事ではいられないといった感じの返事だった。
話した相手の方は昨年12月に飼っていた犬が老衰で死んでしまったけれど、その後は一人で歩いている。ポケットの中に引き綱を入れて歩いている。どうしてそれを知ったかという、その経緯を書くと、私の軽はずみさを話すことになるが、「よければモモを引っ張りますか」と私は言ったのです(今日ではなく、もっと前ですが)。そうしたら「四十九日までは」と言って、ポケットの引き綱を少しだけ取り出して見せてくれたので、それで知っているのです。

もう一つ
川の水面に映る景色のこと。モモとは目の高さが違うから、モモの目の高さからということで確認した。私は堤防の中央を歩き、モモは堤防の川よりを歩く。川の水面は、堤防より二メートルくらい下がる。私の目の位置とモモの目の位置を結ぶ直線を伸ばすと川の水面にぶつかる、という位置関係だということがわかった。