二重連

昨夜も足が暖まらず、湯たんぽが欲しかった。まだ11月だからなどと自制せずに、今夜は必ず入れよう、とお湯を入れるために、部屋に湯たんぽを取りに行った。なんと雨戸だけでなくガラス戸も開いていた。久しぶりの晴れなので窓を開けておいたのは正解だったが、今この時点では室温と外気温が一致しているのか、と身をすくめた。

この際、と思ってスティッチの湯たんぽと、ばね付き栓のビール瓶との、二つの湯たんぽを入れることにした。「二重連」という言葉が浮かび、布団の中にはもう何の心配も要らない、と思った。一台でも限りなく力強い機関車が二台で引っ張る「二重連」。二つの湯たんぽを入れたことに、それが譬えとして浮かんだのだから、これから入る布団の中は、極楽極楽といったところ、と確信している。ではいざ行かん。。