隣の市まで

 隣の市のコンビニで孫一がアルバイトをしています。歩いて会いに行って来ました。
 道中の景色です。
 まず田んぼです。と言っても田植えは毎年連休の頃です。片側0.8車線程の幅の舗装道路を歩きます。両側が、資材置き場、古金物、クズ鉄の処理場、トラック置き場等です。それらの間が畑です。それぞれの処理場は、身長の二倍以上の高さの金物の塀で囲まれています。「中で何が行われているのだろう」と思わせる雰囲気です。「大型ギロチンあります」といった物騒な看板も出ています。
 隣の市に近づくと少し変わってきます。テニスコートがあります。それからお城があります。高さは二階建てなので、お城というより宮殿といった感じです。ラブホテルではありません。関連はありそうです。「産科医院」です。
 でも、立派なのはその建物だけで、隣には三十年は経過しているような古い平屋の建物があります。「○○自治会館」という名前の、地域の集会所です。
 高速道路の陸橋を渡ると、ガソリンスタンドや商店が並ぶ、街並みになります。
 一時間三十分程でした。歩数は意外に少なく八千歩程でした。
 
 孫一の開口一番は「髪伸びた」でした。