音の正体

散歩の道路の脇の低い山の上に鉄塔が立って送電線が通っている。その鉄塔の近くを歩くと、雨の降り始めた時に音が聞こえる。今朝も聞こえた。「ジッジッ」という音だ。電線の下ではなく鉄塔付近で、雨が降り続けているときよりも降り始めに多いような気がする。音を聞く度に音の正体を考え、この音のことをブログに書こうと思ってだいぶ時間が経過(一年ほど)するから、書いたかもしれない。書いてないけれど、書こう書こうと思っているうちに書いたような気になったのかもしれない。
送電線の鉄塔のどこかに熱いところがあって、そこに雨が当たって瞬間的に蒸発して音がするのだろう。音もそんな音に近く、降り始めて暫くたつと聞こえなくなる(熱かったところも冷えてくるから)こととも附合する。
これを書いている今は、調べて音の正体を知ったあとです。だから、水の蒸発する音と思ったときに、ちょっと違う、この音は映画のある種の場面で聞く音のような気もすると思ったのは、本当かどうかわからない。結果を知った後で作った考えかもしれない。
調べた結果、音の正体は「放電の音」だそうです。記憶にあった映画の場面は、災害の後の町で電線が切れて地面に垂れ下がっているような場面での音ですね。悪役がむき出しの電線の先を近づけて音を出してヒーローを脅すというような場面もありますね。
音の正体の一つは放電音だとうことはわかりましたが、蒸発音は無いでしょうか。耳の良い音楽家に聞いてもらえば、二種類の音があるかどうかわかるかもしれません。今日もすれ違った、時々すれ違う、長い杖をついて鈴を鳴らしながら散歩している方、目の不自由な方だと思いますが、その方だったら聞き分けるかもしれません。今日、いっとき強く降りましたが、そのときには家に戻っていたでしょうか。