函館本線の旅 森駅での別れ

森駅で別れるのは私ではなく車両です。函館を二両で出発した列車の二両が森駅で別れます。右と左に分かれるのではありません。前の車両はそのまま同じ方向に進みます。後ろの車両は函館方面に引き返します。森駅についてからどちらも一時間後くらいに発車します。連結が外されて同じ線路の上で発車を待ちます。同じ番線で発車待ちをしている列車が逆方向へ行くということになります。二両の間はあまり離れていません。一メートル未満だったのでは。連結されていない、ということを見逃しても無理がないような離れ方です。改札をとおって階段を上って橋を渡り階段で隣のホームに降りるとそこに二両が待っているわけですが、階段を降りたところに止まっています。乗るのにホームを長いこと歩かなくてもよいようにということだと思いますが、発車ぎりぎりに階段を駆け下りて来て、飛び乗ったら乗った車両が行くつもりの方面と反対の方向に走り始めたというようなこともありそうです。階段の上には大きな説明ポスターが貼ってありますが、最初にそのポスターを見たときには何のことかぴんときませんでしたが、連結の外された二両が少し離れて同じ線路の上にいるのを見て、なるほどそういうことかと分かります。
ここで問題です。函館本線で、函館から札幌方向へ向かうのは「上り」でしょうか「下り」でしょうか。札幌の方が大きな都市だからそちらへ向かうのが「上り」だろうと、そんな風にも思えるのですがそうではなく「下り」です。種を明かせば、函館本線は、函館、旭川間を走っているのです。札幌は終端ではないのです。

写真がありました。一メートル未満ではなかったですね。