長い文字の献立

散歩のコースのうち、街なかを歩くコースの途中に、店の前に「不思議の国のアリス」のトランプのような形をした黒板を置いて、そこに日替り定食の、「日替わり定食」と書いてから「日替り定食」に直したけれど「日替わり定食」と書いている店はあまりないような気がするが、その黒板の最上部に「日替り定食」と書いて、その下にたいてい三項目だが、献立を書いている食堂がある。例えばメンチカツ、中華風サラダ、漬物、といった風に三行に書いてある。一番上がメインのおかずなのだろうが、それの文字の長さが、短いものから長いものまでいろいろある。わたしは長いものが好きだ。長ければ長いほど嬉しい。(とはいっても、実際には食材が並ぶのは多くて三品だが、食材を羅列して文字が長くなってもあまり嬉しくはないと思う。だから単純な文字の多さでの感激ではないと思うが)。立ち止まって声に出して読んでみる。例えば「○○と××の△△風□□炒め」などどいうのを読むと、嬉しくなる。読んだ後でため息がでる。味が想像できて、美味しそうでため息が出るのではない。味は浮かばない。おそらく文字から「豪華絢爛一大絵巻」が想像できたときに、感嘆の声が出るということかもしれません。