前の相棒(靴)のこと

短期間で靴の本体と底の間が剥がれたことについて、思い当たることがある。腰を痛めていた期間があって、その間は、片方の膝を立て片方の足の膝を突いて、しゃがんだ。その方がしゃがむときに腰に痛みを感じないのと、立ち上がるときは、膝を立てた方の足を伸ばすことで、腰に負担を掛けずに立ち上がることができた(このときには、足腰の足だけでも鍛えておいてよかったと思った)。このしゃがみ方の場合、膝を突いた方の足のつま先は深く折れ曲がる。靴のつま先が折れ曲がる。きまって左足、靴の壊れた方の足の膝を突いていた。犬の散歩では、出発のときと戻ったときに、つないでおく紐と引き綱を交換するが、このときにしゃがむ。便の処理をするときにしゃがむ。最低でも(便は二回のこともある)三回はしゃがむ。一日二回の散歩で六回はしゃがむ。そのたびに左足の靴のつま先が急角度に折れ曲がっていたことになる。靴の本体と靴底の間が剥がれた始めた箇所は、靴のつま先の折れ曲がるところだったような気がする。腰が治ってからは、膝を突かずにしゃがんでいる。
膝を突いたときの足のつま先。いかにも靴に悪そう。

膝を突かないとき。