掲示板再訪

発見の報道から暫くして、市のホームページにあった「行方不明者情報」から消えたので、おそらく間違いないだろう、と思いながら、先週の木曜日だったか金曜日だったかに、掲示板を見に行った。まだ貼ってあったとしても、外すのを忘れているか、慌ただしくてそこまで気がまわらないかで、体格や服装の一致、それに市のホームページから消えたことで、2月末に見つかった遺体は掲示板の人に違いない、と思っていた。少し離れたところから見えた掲示板の一箇所に何も貼ってない部分が見えた。前に立って見ると、あの貼り紙はなかった。ある記事によれば発見した人は「カモ猟の準備」でその場所に行った、ということだ。「季節」が要因で見つかった、ということになる。春で狩猟が解禁になるのだろう。冬の間は足を踏み入れなかった場所なのだろう。だから、見つかるべくして見つかったのであって、わたしが掲示板の前でその人の写真をじっと眺めたこととは関係ない。「関係ない」と、ことさら言いたてるのは関係があるかもしれない、という考えが少しは浮かんだからだが。その人の写真のない掲示板を見ていると、あの写真に気を留めていなければ、特に変わったところのない掲示板だ。わたしにしても、この先その掲示板の前で立ち止まて眺めることはあるはずだが、あの人の写真があったことをいつまで憶えているかというと、いつまでも、というわけではない。

これを書いている途中で、一応「カモ猟の季節」で調べてみた。
https://www.pref.chiba.lg.jp/shizen/choujuu/shuryou.html
冬の間は足を踏み入れなかったが、春で狩猟が解禁になるので準備のため久々に足を踏み入れたのが発見につながった、という推測はまったく外れていることになる。
別の解釈をしてみた。「カモ猟の準備」というのは、「その日の猟の準備」とも考えられる。2月25日で猟の期間は終わっているが、終わって間もないので、終わったことを失念していたのだろう。そして、その場所には猟の季節の間、頻繁に足を運んでいたのだが、湿地だったので、遺体が見える状態になかった〈沈んでいた)のだろう。乗って出たという「銀色軽快車(前かご付き)」については触れている記事はない。