大晦日の顛末

孫一の「いろいろ考えています」を私は「唐揚げについていろんな味付けを考えて、何タイプか作ります」と解釈したのだが、「唐揚げ以外にいろんな料理を考えています」という意味だった。いろんな変わった料理を作ってくれた。フランスパンを小さく切ったものの上に松前漬けを載せたものは美味しかった。マグロをゴマで包んだものもあった。これも美味しかった。唐揚げも作ってくれたが、「そうそう、何であの年のお年取って唐揚げだけだったのかな。意味不明」と後日の語り草になるような量ではなく、立場も「その他大勢」より若干重い役といったところだった。日々家族の食事に作り慣れている唐揚げでは、腕のふるい甲斐がなかったのかもしれない。唐揚げの山はピラミッドとの比較で言うと、立ち上がった奈良の大仏といったところでしょうか。