青森はさっと過ぎてフェリーに乗る

青森駅には申し訳なかった。青い森鉄道の電車を降りて駅の中をかなり歩いて西口から出てタクシーに乗ってフェリー乗り場まで行った。青森駅ではこれだけだった。八戸は駅の外には出なかったけれど、JRから青い森鉄道への乗り換えの十分くらいの時間で駅の売店でパンを買った。フェリー乗り場で弁当を買った。船の中で食べようと思った。出航してみると、船酔いの、気配までも兆候までもいかない、何となく気になるという、おそらく気のせいで片づけられるものだっただろうが、大事をとって弁当は食べなかった。この弁当は函館のホテルで食べた。この青森の津軽海峡フェリーの乗り場で買った弁当は、旅行中に食べた弁当のうち二番目に美味しい弁当だった。一番は、翌日の函館から札幌へ行く途中の乗り継ぎ駅の森駅(12時14分着、13時29分発)で駅を出て十分くらい歩いたところのスーパーで買った弁当だ。茅部郡森町御幸町の「フォーレスト(森共同購買会)」の「煮魚弁当420円」がそれ。駅に戻って待合室で食べた。煮魚の煮汁の匂いに惹かれてハエが飛んできた。にじり寄る、というかわいげもなくぶーんと飛んできた。この弁当を一番にした理由は煮魚が美味しかったからで、ハエが一目散に寄ってきたのは無理もないと思った。このベスト1と2の弁当は何故か割りばしが弁当の横に付いていた。コンビニではたいてい後から希望に応じて袋に入れてくれるのだが、何故か弁当に付いていた。昔風なのかもしれない。